インフルエンザは『流感=流行性感冒』や『フルー:flu』とも呼ばれる
大変伝染力の強いウイルス性の呼吸器系の感染症です.いわゆる『風邪=カゼ』とは異なり
ある意味では恐い病気です.
インフルエンザにかかると39℃以上にまで発熱し,悪寒や震えがきます.また,頭痛や
痰のあまりでない咳(乾性咳嗽),鼻水,鼻づまり,ひどい喉の痛み,筋肉痛や節々の痛み,
などが生じます.いわゆる『かぜ』に代表される他の呼吸器感染症とは異なり,
インフルエンザでは『大変ひどい倦怠感』が数日から一週間以上も続きます.
とくに子どもでは吐き気や嘔吐,下痢を合併することがありますが,おとなではインフルエンザで
胃腸症状が中心になることは稀です.
人からひとへ簡単にうつり,感染が拡大します.
感染している人が咳をしたりくしゃみをすることでウイルスがまき散らされ,
インフルエンザは人からひとへ簡単に広がります.インフルエンザウイルスが人に入ると,
通常では2〜4日で症状が急に現れます.症状が現れてから4日間程度が人にうつす可能性のある時期と
されています.
毎年の様に新聞などで報道されますが,インフルエンザは抵抗力の弱い人にとっては
『死に至る病』です.インフルエンザにかかると重い合併症を併発する危険性の高い以下の
人たち(ハイリスクグループ)には,インフルエンザのワクチン接種が強く望まれます.
これら以外の方でもワクチン接種を希望される場合には,接種をお勧めします.
年によって変動しますが,通常日本でのインフルエンザの流行期は12月下旬から翌年3月初めまでです. ワクチンが十分に効果を発揮するには2週間程度かかりますので,10月〜11月にワクチン接種を行うのが 理想的です.ただ日本ではワクチンの供給開始が例年10月初旬ですので11月中に接種されるのが効果的です. また毎年接種することが望まれます.
(2007.8.8 記)